雪組楽日の後、体調を崩してしまい感想がすっかり遅くなってしまいました。
レポというにはざっくり過ぎ(の割りに長い)ますが……覚書程度に見ていただけるとありがたいです。
本当に、1ヶ月って早い事……。
この間、私はええと……6回雪組を観ました。
初日周りと楽近く。
間が空いたので、色々変化が見て取れて楽しかったです。
なにせ、最初の2回はさきな(彩風咲奈)が休演してて、代役公演でしたからねー。
ま、その話も混ぜつつ……(笑)
楽日。
久しぶりにぼっちでした

ので、開場直前に大劇に行きさっさと席に着こうと思ったのですが、不意にブログを書こうとロビーの椅子に座って、10分前に仕上げてアップしようとしたら、何故か繋がらず……挙句に電池がきれてしまって……。
大切な楽日なのに、えー?!えー?!と焦りながら、数分前に駆け込むハメになりました(笑)
通路席で良かった……。
お芝居「幕末太陽傳」は、先程書いた通り、色んなところが深化して、何度も観ているのに笑わされました。
なんというか……「間合いの妙」ってやつですかね。話芸というか……突飛な事したり言ったりして笑わせるのではなく、ちゃんと「間」とか「空気」とかで笑わせる。
こういうのは、やっぱり練度の賜物だろうなあ。
あ、もちろん、天性のものもあると思います(笑)
ちぎ(早霧せいな)マジ天才!
本日(楽日)限定のアドリブもありました。
私的に一番ウケたのは、やっぱりがおり(香綾しずる)のアドリブですね。
がおり、出てくる度に面白いことしてくれるんですけど(笑)
こはる・あんり(星乃あんり)に色っぽく誘われて、上機嫌で店に入った後、いつもはニコニコとこはるに付いていくだけだったのに(笑)いきなりがばっとお姫様抱っこした!
うおっ……女郎の拵え(打掛け姿の)してる娘役ちゃんを……いとも簡単に抱き上げる、あの男っぷりったら……

既に上手で佐平次・ちぎとおそめ・ゆうみちゃんの芝居が進んでるし、照明も落ちるんだけど、思わず客席から拍手と笑いが起きましたよ(笑)
鬼島又兵衛52歳!結構足腰しっかりしてる!(笑)
初日から既に「エ●親父」だったけど、なんだかもっと凄くなってて(笑)
もぉ、「この親父の相手してるこはるって、プロやな」って思う程のキモさ!(笑)
おそめじゃないけど、客選ぶタイプだったら、絶対外す客だよね(笑)
こういうキワモノというか……イロモノ(意味違い)で退団ってのが、役者のがおりらしいと思いました。
そういう意味では、大(鳳翔大)も凄いですよね。
大笑いしながら、いいのか、大……?!と思った初日……。
スターだし、(がおりもだけど)新公主演経験者よ?
こんなお茶目なお役……。
とはいえ。
役者的には、こんなオイシイお役で退団なんて……奈穂子ちゃん(小柳奈穂子)先生の粋な餞だわっ!と思いました。
ので、本人たちも、本当に伸び伸びと楽しげに芝居をしていましたね。
初日辺りは、拍手がなかった大のワカメ姿(笑)、次第に拍手が出たんでしようね、楽日は、まぁ、とても大きな拍手が湧きました(その前のぽそっと言ったアドリブにも、笑いと拍手が……)。
何度か、ゆうみちゃんがすっ転んだ場面(事故)を目にして、千秋楽は本当に心配したのですけど、今回はトラブルもなく(初日は心臓止まるかと思いましたよ!)。
おきゃん(って表現は正しいのか?)なおそめがめっちゃ可愛かったです。
もぉ、「たのむよぉ~
」っていうの、死ぬほど可愛かった!

楽日は、ちぎのほっぺつついて、やり返されてました(笑)
千秋楽に限った話ではないのですが、今回の題材に否定的なご意見を寄せられている方もいらっしゃると聞きました。
宝塚的にどうなんだと。
こんなドタバタコメディでトップコンビが退団なんて……と。
私は。
むしろ雪組のトップコンビ、早霧せいなと咲妃みゆに最高の題材だと感じました。
もちろん、「退団する生徒」とリンクする様な作りで、毎回大泣きする様なのも大好きです(とーこちゃん(安蘭けい)の「マイオリ」には泣かされました)けど。
……こんなにも雪組のスキル総動員する作品で良かったと思いました。
あんなねー、コミカルってゆーか人をおちょくった様な(笑)オープニングででもねー、完璧なまでに日本舞踊の基礎が出来てると、唸らせる雪組の実力たるや!
お裾引いたゆうみちゃんはじめ女郎方から、女中や若い衆の下級生に至るまで……なんて完璧

荒神さんの祭りの場面なんて、本当にワクワクするくらい良かった!
みんなが本当に良かった!
あの場面本当に大好きです!
だいもん(望海風斗)チームの長州藩士たちも、なんだか格好いい曲に乗って、めっちゃお腰の据わった舞を躍っていて。
個人的に、男舞の拳を上に上げる振りの、拳と手首の角度がめっちゃ好きなんです。
本当に……かりちゃん(煌羽レオ)、素晴らしい



だいもんや、芸者方のお三味や都々逸、ももちゃん(桃花ひな)はじめ女郎方の舞まで……本当に、和物の雪組に誇りと自信を持って、日々精進してるんだなと頭が下がる思いですよ。
そして、その完璧な基礎に支えられた上の、コメディというハードル。
サラッと、観ているこちら側に不安を感じさせない技量。
和物の雪組、芝居の雪組。
めいいっぱい堪能させて頂きました!って感じです。
そんなこんなで、本当に雪組の作品として、和物通算11作演じた早霧せいなの退団公演として、これ程ぴったりな作品はないと感じました。
ラストが悲しくないのも、ちぎらしいかなと。
あぁ。
ラスト、杢兵衛大尽・ゆうちゃんさん(汝鳥伶)のセリフ(とゆーか、アドリブ?)が「二人共、幸せになるんだぞー!」になってて、思わず泣き笑いですよ(笑)
銀橋のちぎみゆも、そりゃもう、いい笑顔で……。
たまらんかったー!
ショー「Dramatic"S"」は、……。
正直、期待が大きかったかなぁ……って感じでした。
ここ最近雪組のショーは楽しくて、あまりショーにはハマらない私が、大好き
と(ラとか、Greatestとか)いう作品続いていたので……もっとアレかなぁと思ってました。

ハードル上げすぎたのかなぁ?
とはいえ、色んな場面で歓声を上げ、手拍子をし、泣きました。
初日より拍手する場所が増えていて、嬉しかったです。
「ここ、入れたってー」って思うところがあったので(あえて書かないですけど)。
今回の出色は、やっぱり初舞台生ロケット
ですかね。

それに続く別れの……「Snow Troupe・絆」への一連の流れが……。
私、初舞台ロケットでここまで感動したの、95期以来です。や、97期も良かったけど(笑)
初日は、泣くほど感度しました。
途中で拍手わいたのって、私と同じ気持ちになった方が多かったからかなとか思う程に。
彼女たちの、未来への道が輝かしいものであります様、祈らずにはいられません。
で、その時に緩んだ涙腺……。どーしてくれんのさー

と言いたい程、グイグイつつかれて……。
上下(カミテ、シモテ)から退団者が出てきて……それもグリーンのお衣装でっ

もぉ、それだけで嗚咽ものでしたけど。
ちぎが下手から出てきて銀橋センターに来ると、中幕が上がって明るくなったら、組子みんながだいもん(せり上がり)中心に現れて……。
初日、鳥肌立ちました。
楽日、大泣きしました。
一人ひとり、組子みんなの顔を見ながら歌うちぎの声が震えてるのに気付いた時、あのちぎが泣いてる!と驚きました。
や、ちぎって芝居中とかで自分を出さないタイプだと思っていたので(AB型だし)……。
そして、もらい泣きしました……。
そして、ここにれいこちゃん(月城かなと)がいない事がたまらなく悲しくて……泣きました。
こんな時にも男らしい(や、少年か)ちぎ。
凄い格好いい男泣きでした。
こーゆー時、やっぱり女の子のが強いのかな(笑)
ゆうみちゃんははち切れんばかりの笑顔で、次景に登場してきましたね(あの場面、仕方ないことだけどゆうみちゃんいないのが辛い……)。
でも、その場面も私号泣です(笑)
あんな可愛らしい笑顔で「私を忘れないでね~」とか歌われた日にゃ……これが泣かずにおらりょうか……

「忘れないよぉ~!」と叫びたかったですよ、本当に。
黒燕尾の場面。
初日、幕が上がるとシモテセンター側の二人目の所がぽっかり空いていて。
「さきな(彩風咲奈)の位置、埋めずにやるのね」とほろりとしていたら、みんなが本舞台に降りてくるタイミングでシモテから、おーじ(桜路薫)が「このタイミングで出るんですよー」って感じに出てきた(笑)
出トチかーい!と、友人と突っ込んでしまいました(笑)
ま、そんな事も初日だけ……だよね、おーじ(笑)
そんな事もありつつ、まぁ見事な群舞で。
……やっぱりそーちゃん(壮一帆)時代からの「軍隊の様な揃いっぷり」がものすごく完璧で、本当に気持ちいい。
私は、正面向いた時のシャツ(とベスト)の白と、背中向けた時の黒が、全員揃って「パッ!」と変わる振りが好きで。その揃いっぷりにワクワクするんですけど。
毎回、うっとりするんですよねーここ。
素晴らしいです!
そうそう。退団者たちのコサージュ、ここで初めて出ましたね。
大とがおりは、白のカラー。めっちゃ控え目やなぁと感じました。
娘役ちゃんたちも白い小花のコサージュ。
控え目にするのも、そーちゃんの時からだと思うけど……伝統になるのかしら?
まぁ、……お金捻出する会の負担は一寸減るよね。星担時代、余程の制約がない限り場面全部でお花付けていたのを見ていたので、「一寸寂しい……」と感じたりもしましたけど……潔いいというか、こんな所すら武士みたいと、これも雪組らしさなのかなと思いました。
ちぎみゆ最後のデュエダンは、派手な振り付けはないものの、二人の間に流れる空気を感じて、泣けました。
だいもんのカゲソロも反則なんですよねー

本当に良いコンビです。
初日もたいがい拍手すごかったんですけど、楽日は「ショーストップ」並の嵐のような拍手が注がれていました。
やー、一瞬「止まって!終わらないで!」って思いましたね。
退団者への餞ナンバーも多めで、さよなら色強めなショーですし、次期トップコンビの様子がわかる場面があったりで、色々寂しいやら嬉しいやら……大変でした。
「あんまり……」とか言いながらも、結局楽しんでいる私(笑)
パレードも、控え目なコサージュの退団者、トップコンビはそれすら付けずで結局なしでした。
割れんばかりの拍手に迎えられて大階段降りてくるみんなの笑顔が、たまらなく眩しかったです。
二回目に気付いたんですけど(あ、退団者絡みでなく)、りーしゃ(透真かずき)、まなはる(真那春人)、あすくん(久城あす)、かりちゃん(煌羽レオ)が並んで降りてきた時、本当に泣くかと思いました。お頭いないけど……御庭番衆だぁ~!って。
嬉しかったです。と、同時に悲しかったです(笑)
拍手が鳴り響くなか、一旦幕がおります。
すみません、思いの外長くなりました。
続きます。